八田家書院 は 昭和36年12月7日 に有形文化財『建造物』御朱印屋敷 は 昭和44年11月20日 に
『史跡』 としてそれぞれ 山梨県指定文化財 となった。
 現存する書院 は1601年(慶長6年)に 造られた。桁行 12.74メートルで 七間、梁間 6.39メートルで
三間半の茅葺き、東妻は 入母屋造り西妻が 寄棟造り となっている。
 間取りは南から見て、西から 奥の間中の間三の間 となる。主室となる 奥の間 は10畳分の広さだが、
北側西1畳分は 床の間 として張り出しており、その西脇には 付け書院 が設けられる。中の間 は15畳の
広さをもち、北奥に二間の 床の間 が付く。三の間 は8畳で、南側に 大玄関 が東に開く形で配されている。
 奥の間、中の間の南側 には 一間通りの 入側 が配され、奥の間西側 には 濡れ縁 がつく。奥の間 には
ネズミサシ の 面皮柱、その他は ツガ などの 面取り柱 が使われている。
 全体に簡素な造りではあるが、一方で高雅な趣味をさりげなく取り入れ、独特の統一された空間を醸し出
している。江戸初期の嗜好の一例を留めた貴重な書院として、八田家に伝わる 古文書類とともに、非常に
学術的価値 の高いものである。